JK「入試受けるのに電車賃忘れた…近くのおじさんにお金借りよう」おじさん「お金あげる、そのかわり」→結果・・
<Oさんの体験談>
18歳の頃、朝の通勤ラッシュにもまれながら短大の入学試験に向かった日のことです。
当時は交通系のICカードはなく、プリペイドの乗車カードが主流。 私は「プリペイドカードで事足りるし、寄り道もしないで帰るからいいか……」とお金は持っていきませんでした。
しかしそのプリペイドカードでは私鉄にしか乗れず、JRでは使えなかったのです。そのことを知らなかった私は、私鉄からJRへの乗り換えが出来なくなってしまいました。
余裕をもって家を出ていたものの、 お金を取りに家に帰るには時間が足りません。
私は「このままでは受験できない!」と完全にパニックになってしまいました。
そして何を思ったのか、JRの切符売り場で並んでいる50代くらいの男性に、思い切って声をかけたのです。
「すみません!実は、これから受験会場に向かわないといけないのに、お金がなくて……。貸していただけませんか!」
そのおじさんは、こう答えました。
「貸しません!」
一瞬固まる私に、おじさんは続けました。
「あげるから、頑張っておいで! 帰りの運賃も渡そうか?」
その言葉に緊張が一気にほぐれ、目から涙が止めどなく溢れてきました。
そのまま涙は流れ続け、体内の水分を10%ほど失った辺りで私は気を失ってしまいました。
次に目を覚ますと私は病院のベッドの上でした。医師からは脱水症状と言われました。
おかげで試験は受けられず短大は不合格でした。