【怖い話】めぐみちゃんの過干渉な母親
大学時代、友達6人と英会話サークルなんて同好会を作っていつも一緒に行動していました。
英会話サークルなんて言っても名前ばかりの典型的なお遊びサークルで、活動は授業が終わった後に集まってお喋りしたり、研修という名目で旅行に行ったりとかそんな程度で、あとは毎日のようにある飲み会くらい。
そのサークルに私と同学年のめぐみちゃんはいました。
背がちっちゃくてほんわかした雰囲気の可愛い子で、いつも端っこの方でニコニコ笑っていました。サークルに入った理由も、高校から一緒だった友達に、半ば強引に誘われたからといった風な、すごく大人しい子でした。
ある日の飲み会の後、いつものようにみんなでファミレスで夜中まで取り留めなく話していると、深夜2時くらいだったでしょうか。めぐみちゃんが突然焦った様子で
「ごめん、お母さん怒るから帰るね」
と困ったように苦笑いしながら足速に帰って行きました。
穏やかで清楚な感じの子だったので、家が厳しいお嬢様なのかな、なんてみんなでしばらく話していたら、不意に私のケータイが鳴りました。