小さな親切は世界中で頻繁に行われている。人間の助け合いの精神は普遍的であることが判明
ときに人間の本質は争いであるかのように思えるが、私たちの魂には助け合いの精神もしっかりと根付いているようだ。
国際的な研究チームが、世界各地の人々が日常生活で行なっている協力(小さな親切)を分析したところ、どんな文化圏でも、小さな助けの要請に応じる割合が、断る割合よりもはるかに高いことが明らかになった。
平均すると2分に1回、誰かが誰かを助けているのだ。
人々の協力は文化的に育まれるものという説もある。だが『Scientific Reports』(2023年4月19日付)に掲載された研究によれば、どんな文化でも、人は他人を助けることのほうが圧倒的に多いことが確認されたという。