古代メソポタミアの卓越した技術。紀元前25世紀のエビフ・イルの像の謎
メソポタミアの古代王国は、いまだに多くの謎に包まれている。遥か昔に存在していたため、その都
市や文明について、私たちの知識が完全に明確になることは決してないだろう。
しかし、考古学によって、この時代の王や神官などの重要人物、そして彼らの信仰について多くのことを学ぶことができる。
エビフ・イルの像は、セム系の人々の都市国家だったマリで見つかった、紀元前25世紀のものと思われる、もっとも見事な発見のひとつだ。
類まれなほど精巧なつくりで、何世紀にもわたってほとんど無傷で今日まで残り、現代に再び日の目を見ることになった。
この像は誰をかたどったものなのか? 像を制作した本来の目的はなんだったのだろうか?