科学の名のもとに、500日間1人で洞窟生活を送った女性が無事帰還
つい先日、スペイン南部グラナダにある洞窟の中から、1人の女性が出てきた。この女性が陽の光を見るのは、じつに500日ぶりのことだった。
スペインの登山家であるベアトリス・フラミニさんは、1年半もの間、たった1人で地下70メートルの洞窟内で生活していたのだ。
実はこれ、「Timecave(タイムケイブ)」と呼ばれるプロジェクトの一環で、「孤立が人間の身体と精神に与える影響を探ること」を目的とした科学実験だったのだ。
孤独はタバコ以上に体に悪いことが知られている。科学のためとはいえ、そんな過酷とも思える状況で過ごしたフラミニさんだが、意外にも洞窟での経験を「素晴らしく、外に出たくなかった」と語ったという。