未完成のまま放置されたエーゲ海、ナクソス島の巨石像の謎
エーゲ海中部、キクラデス諸島に属するギリシャ領のナクソス島を歩き回ると、大理石の採石場に静かに横たわる巨大な岩の像に出くわすかもしれない。
この長さ11メートルもの青年を模した像は、アポロナスのクーロス像として知られている。
イースター島のモアイ像に似ているとも言えるかもしれないが、髭を生やしたギリシャ神を表した、未完成の石造だと考えられている。
紀元前8世紀~6世紀の間に作られたとされているが、なぜ、製作途中で放棄され、横たわった状態のままなのだろうか?とても謎めいた存在なのだ。