未知の神に捧げられた古代の砂漠の石の遺構が発見される
サウジアラビア北部に集中する、巨大な石の建造物「ムスタチル」は、儀式や初期の巡礼の場だったことが、新たな研究からわかった。
紀元前5300年から5000年ごろに作られたとされるムスタチルが初めて発見されたのは、1970年代のこと。それ以来、おもにサウジアラビア北部で1万6000ものムスタチルが発見されている。
集中的な発掘調査にもかかわらず、これら構造物の正確な用途は、今日に至るまでわかっていなかった。
今回、西オーストラリア大学の研究者たちが『PLOS』誌に発表した論文で、ムスタチルは巡礼の地で、儀式のために使われていた可能性がかなり高いことがわかった。
だが、どんな神々に捧げられたものなのかは不明なままだ。