1兆分の1秒のシャッタースピードで原子の動的な乱れをとらえる中性子カメラを開発
そのカメラは、一瞬という言葉では足りないほどの一瞬で原子の動きをとらえることができる。そのシャッタースピードは1兆分の1秒だ。
太陽光による発電や廃熱による発電など、持続可能なエネルギーに優れた性能を発揮する材料では、原子が集団で動くことがわかっている。
今回開発された「可変シャッターPDF」は、その「動的乱れ(dynamic disorder)」と呼ばれる現象を撮影することができる。
動的乱れを理解することで、固体冷蔵庫やヒートポンプ、車や発電所の排ガスを利用した発電、放射性プルトニウムの熱を電気に変換する火星ローバー用発電機など、よりエネルギー効率の高い装置を開発できると期待できるそうだ。