細菌の持つ酵素を分離させ、空気中の水素から電気をつくることに成功。未来の空気発電装置に
オーストラリアの研究チームが、細菌を利用して空気から電気を作り出すことに成功したそうだ。
土の中に生息する「スメグマ菌(Mycobacterium tuberculosis)」は、酵素を利用し、空気に含まれている微量の水素を分解し、電気を発生させエネルギーとして利用している。
『Nature』(2023年3月8日付)に掲載された研究では、スメグマ菌から酵素を取り出し、それによって実際に電気を流せることを実証した。
この酵素には、将来的に持続可能な「空気発電」を実現する可能性が秘められているという。