廃坑を「重力バッテリー」として利用することで、世界の電気をまかなえる可能性
鉱山の資源が枯渇すると地下に掘った穴や坑道は使用されなくなり「廃坑」となる。目的の資源はとれなくなってしまったが、また別の使い道があるという。
風力や太陽光のような再生可能エネルギーの課題の1つは、余分に作られた電気をどうやって溜めておくのかということだ。
その解決法として、利用されなくなった廃坑を「重力蓄電システム」として再利用することができるという。
国際応用システム分析研究所が提唱するアイデアでは、まず余った電気で砂などの重りを廃坑のリフトで持ち上げる。そしてエネルギーが必要になったら、リフトごと重りを落下させてタービンを回し、これによって発電する。
つまりは余剰電気を位置エネルギーとして蓄えておき、重力によって発電するのである。