デボン紀の大量絶滅は木の根の進化が原因かもしれない説
これまで地球ではビッグファイブと呼ばれる5回の大量絶滅を経験している。その3回目にあたるデボン紀後期の大量絶滅が起きた原因に関する新たな研究結果が発表された。
約3億7220万年前、デボン紀の海で起きた大量絶滅では、全海洋生物種のうち約80%が絶滅し、海洋生態系が回復するには3600万年を要したとされている。
数年前、その原因は、太陽系の近くの超新星爆発の影響とする説が発表されたが、今回発表された説では、「木の根の進化」が引き金だったという。
ちょうどこの時期、木の根が進化したことで、海が過剰な栄養分であふれかえり、藻類が大量に繁殖した。藻類は海に溶けていた酸素をあっという吸いつくし、海の生物を破滅的な大量絶滅に追い込んだというのだ。