今日の自分は昨日の自分と同じなのか? 古代ギリシャの難問「テセウスの船」が伝える自己同一性の不思議
眠れない日は哲学的なことを考えるよい機会かもしれない。では以下の問題を考えてみて欲しい。
ある船の部品を少しずつ新しい部品に交換したとしたら、最終的に出来上がる船は元の船と同じものなのだろうか?
これは「テセウスの船(テセウスのパラドックス)として知られる、古代ギリシャから問い続けられてきた思考実験だ。
これまで大勢の哲学者たちが挑んできたが、納得のいく答えを導き出すのが難しい問題なのだという。そしてそれは哲学者だけの問題ではなく、「自分自身とは何か?」 という誰にでも関係する深淵な問いかけなのだ。