脳がないのにコンピューターのように動き回る単細胞生物が発見される
「ユープロテス(Euplotes eurystomus)」という繊毛虫の仲間は、脳がないというのに、14本の小さな付属器で昆虫のようにウロウロと動き回る。
小さな単細胞生物は、複雑な動きを指示する脳がないため、転がったり、滑ったり、泳いだりして移動するのが普通だ。
ところがこの絨毛虫は、まるでぜんまい仕掛けの機械のようなメカニズムで、周囲の環境にあわせながら歩くことができるのだ。
それはテオ・ヤンセンの「ストランドビースト」と呼ばれる運動彫刻のようでもある。
まるで連続した論理が働いているかのような動作は、「初歩的なコンピューター」にも例えられるそうだ。