子供の童話では悪役とされるオオカミだが、実際は地球上に存在する価値のある大切な仲間である
子供時代の童話やおとぎ話に登場するオオカミは、たいてい、狡猾で脅威的な悪役、家畜や祖父母を食らう残忍な生き物として描かれていることが多い。映画やメディアに登場するオオカミも、あまり良い印象ではない。
その為、オオカミは怖くて悪いやつだと植え付けられてしまった子供たちも多かったことだろう。だが実際はそんなことはない。
米ンディアナ州バトル・グラウンドにある研究教育施設、「ウルフパーク」に一歩足を踏み入れれば、そうした認識はすっかり変わってしまうだろう。
ここのオオカミたちは、群れの仲間の死を悼み、子どもを優しく慈しみ、凍結した湖や草原で追いかけっこをして遊ぶ愛すべき生き物なのだ。
近くでオオカミを研究すれば、生態系の頂点にいるこの捕食者の認識が誰しも変わるだろう。