デジャヴの科学 「ゲシュタルト親近仮説」で紐解く既視感の正体とは?
初めてきた場所なのに、なぜか見たことがある気がする…あなたもこんな不思議な感覚を味わったことがあるだろう。
この「デジャヴ」(フランス語で「すでに見た」という意味)や「既視感」と呼ばれる感覚は、古来より哲学者や科学者たちを悩ませてきた。
曰く「前世の記憶」や「超能力」など、デジャヴの原因については、1800年代後半からさまざまな仮説が提唱されてきたが、本格的に科学されるようになったのは比較的最近のことだ。
米コロラド州立大学の心理学者アン・クリアリー教授は、バーチャルリアリティを使った実験で、「”目の前の風景”と”無意識に覚えている過去の風景”が空間的に似ている時にデジャヴが起こりやすい」ことを突き止めた。