自分の預金を引き出すために銀行強盗をした男性が「国民の英雄」と称えられる。その理由とは?
2019年から近代史上最悪の金融崩壊危機に陥り、貨幣価値が90%以上も失われているレバノンでは、銀行へのアクセスに厳しい制限が設けられている。その為、国民の多くが自分の預金さえ引き出せない状態が続いている。
そんな中、1人の男性が銀行強盗を働いた。彼は、他人のお金ではなく、自分の預金を引き出すのを銀行側に許可させるため、銃とガソリン缶で脅し、強硬手段に出たのだ。
包囲中、多くの人々が銀行に抗議の声をあげ、最終的に男性はお金を引き出すことが許可された。彼の劇的な行動は、非難されるどころか国民の英雄として称賛されたという。
彼は父親の治療費を支払うためにどうしても自分のお金が必要だったのだ。