ティラノサウルスは嚙む力と引き換えに極小の目になった
恐竜と聞いて真っ先に思い浮かべるのが「ティラノサウルス」と言う人も多いだろう。獣脚類の中で史上最大級の体格を持ち、噛む力は驚くほど強かったと言われている。
だがその生態は未解明な部分も多く、相反する様々な説が次々と登場し、議論が絶えない恐竜でもある。
最近の研究によると、ティラノサウルスが圧倒的な噛む力を発揮できたのは、体に反して目がものすごく小さかったからだ、という説が浮上した。
『Communications Biology』(2022年8月11日付)に掲載された研究によれば、その力は、眼窩が狭く進化したおかげで、巨大な顎を発達させられたことが鍵だったかもしれないそうだ。