心の問題以外にも要因が。ひきこもりの人に特徴的な血液バイオマーカーが発見される
誰だって時には、どこにも行かず家にこもり外界とのつながりを絶ちたいことがある。だがそれが半年以上続くと「ひきこもり」と定義される。
ひきこもりはただの甘えで、心の問題だと言われることもあるが、実際にはもっと複雑なもののようだ。
九州大学の研究者がひきこもり者の血液を検査してみたところ、特徴的な「血液バイオマーカー」が発見されたそうだ。
これは、ひきこもりには心理社会的な要因以外に、生物学的な要因もまた絡んでいることを示す初めての報告であり、ひきこもりの病態解明が進むほか、その予防や治療法開発にもつながると期待されている。
この研究は国際学術誌『Dialogues in Clinical Neuroscience』(2022年6月1日付)で発表された。