植物は触られるとストレスを感じる。その理由が長年の月日を経て明らかに
言葉も発しないし、自発的に動くことができない植物なので、何も感じていなそうに見えるが、実は触れられるとストレスを感じている。これは以前から知られていたことだが、そのメカニズムは長年の謎だった。
だが30年間分子生物学者を悩ませてきたその謎が明らかになりつつある。新たな研究で、植物の接触によるストレス反応を司る遺伝子が特定されたようだ。
気候変動の影響でますます農業が厳しくなると予測される現在、こうした接触反応の仕組みを理解することは、ストレスに強い作物を作り、生産量を上げるためにも重要なことだという。