職と家と全財産を失った男性は、最愛の犬を店主に託した。すべてを悟った犬の瞳は涙で濡れていた
現実問題、愛情だけではペットは飼えない。餌代や医療費などお金が必要だ。だが悲しいことにそれを承知で飼ったつもりが予期せぬ事情で困窮し、泣く泣く手放なさなければならない飼い主もいる。
失業し、ホームレスになることを余儀なくされた男性は愛犬を信頼できる店主に託して、店先につないだ犬と最後の別れの挨拶をした。
最愛の犬との別れに耐えられず涙があふれて止まらない男性だが、犬も同様の気持ちだったようだ。すべてを悟ったその犬は、つぶらな瞳を涙で潤ませてじっと男性を見つめていたのだ。