古タイヤが耐久性の高いコンクリートに。丈夫で地球にも優しい
使用済みのタイヤは生分解性ではなく、リサイクルも容易ではない。また、コンクリートに関しても、それを製造するプロセスで大量の二酸化炭素が排出されるという欠点がある。
そこで科学者は考えた。「古タイヤ」を利用してコンクリートを作るのだ。
古タイヤを粉砕したゴム粉を、セメントに混ぜて作ったコンクリートは、道路の材料として使えるほどに頑丈で、熱に強く、柔軟なことがこれまでの研究で明らかとなっている。
今回の新しい研究では、古タイヤ入りのコンクリートが本当に実用的なものなのかどうか、数年間実際に使って検証した。
その結果、十分使用に耐えうるだけでなく、従来のコンクリートよりも優れていることがわかった。