土星衛星「エンケラドゥス 」の謎の間欠泉。氷の亀裂から海水が噴出するという説
土星の第2衛星「エンケラドゥス」は太陽系の中で最も白く、氷の衛星としても知られており、生命体が潜んでいるの可能性を秘めている。
2006年、エンケラドゥスを訪れた探査機「カッシーニ」によって、”虎縞模様(タイガーストライプ)”の裂け目から噴出する間欠泉が観察された。
間欠泉は一定周期で水蒸気や熱湯を噴出する温泉で、エンケラドゥスのそれは宇宙めがけて毎秒最大200キロも放たれる壮大な噴水だ。
新しい研究では、この間欠泉には「数千年にわたる冷却サイクル」と、それによる「氷の成長」が関係していると仮説を唱えている。
氷の成長による圧力の高まりが氷殻に亀裂を生じさせ、海水が地表へと噴出する通路が開くというのだ。