脳スキャンを使って認知や精神疾患を調べる研究は、被験者が少なすぎて信頼できる結果が得られていない
脳科学者たちは、磁気共鳴画像法(MRI)などの脳スキャンのデータを用いて、脳の構造や機能の多様性と認知や精神疾患に関連する特徴との関連を調べる「ブレインワイド関連解析(BWAS)」を利用している。
だが、BWAS研究のほとんどが、サンプル(被験者)が少なすぎて、信頼できる結果が得られていないという。
これは、ミネソタ大学やセントルイス・ワイントン大学などのグループが『Nature』(2022年3月16日付)で発表したもので、脳スキャンを精神医学などに応用するには、研究者間のデータ共有や共同研究を積極的に行わなくてはならないそうだ。