地球内部のマントル層で生命の痕跡が発見される
5億4000万年前に起きた動物相の爆発的な進化は、地球の奥深く、下部マントルを永遠に変えてしまった。そこを起源とする岩石から、生命の痕跡が発見されたという。
地球内部で起きていることは地上にも影響を与える。たとえば、火山からマグマ性の岩石が生まれ、そこからガスも排出される。それはさらに地球の生化学的循環にも影響を与える。その逆もしかり。
地上で起きていることは、地球内部の奥深くにまで影響するのだ。つまり、マントルで発見された生命の痕跡は、ワクワク地底生物とかではなく、地球上の生物の痕跡なのだ。
この研究はチューリッヒ工科大学の地球学者アンドレア・ジュリアーニ氏が、『Science Advances』(2022年3月4日付)で発表した。