父親いらず。母親の卵子だけで子供を作ることに成功(マウス実験)
哺乳類の場合、通常なら父親と母親が受精することで子供が生まれる。ところが父親の精子なしで、母親の卵子だけから子供生まれるケースもある。
これは「単為生殖」と呼ばれているが、そのメカニズムは完全には解明されていない。聖母マリアがそうだったのかどうかもわからない。
しかし最新の研究で大きな進展があった。少なくとも実験室で整えた条件下なら、哺乳類でも単為生殖を起こせることが判明したのだ。
『PNAS』(2022年3月7日付)に掲載されたマウスを使った研究では、遺伝学的な方法によって、哺乳類の単為生殖を阻んできたとあるハードルをクリアすることに成功したと報告されている。