地球の水の起源は、かつて地中奥深くに存在した化合物である可能性
地球の命を育んだ水はどこから生み出されたものなのか?それは今もなお大きな謎に包まれている。
前回、地球の水は、地球が生まれる以前、太陽系に流入した星間物質がもたらしたという説を紹介した。つまり水は、彗星が空から運んできたものであるということだ。だが、空ではなく地下から運ばれてきたという説も浮上している。
『Physical Review Letters』(2022年1月21日付)に掲載された論文によれば、地球の水の起源は、かつて地中奥深くに存在した「ケイ酸マグネシウム」である可能性があるという。
この化合物の内部に保存された水の素は、地球のコアが形成されるにつれて地表へと放出された。こうして誕生したのが、今日も存在する海だと考えられるそうだ。