将来の宇宙旅行にリスの冬眠テクニックが利用されるかもしれない
宇宙空間では体にほとんど重力がかからないため、体を支えようとする筋肉があまり使われなくなり、筋力が衰えてしまう。
その為、宇宙飛行士たちは、宇宙船の中で体を鍛えていても、地球に戻った後にリハビリを行わなければならず、宇宙旅行が身近になる未来に向けて解決しなければならない医学的課題の1つだ。
そこで考えられているのが、リスの冬眠テクニックを利用する方法だ。
『Science』(2022年1月27日付)に掲載された研究によれば、リスは腸内細菌の働きで血液の尿素に含まれる窒素を再利用し、何も食べなくても筋肉を数か月間維持できるのだそうだ。